【How to 洗濯②】手洗いマークの服は洗濯機で洗える?表示の見方と洗い方の確認ポイント
お気に入りの服のタグを見ると、おけに手を入れた「手洗い」のマーク。「洗濯機にも手洗いコースがあるけれど、そのまま使ってよいの?」と迷うことはありませんか。
手洗い表示の衣類を洗濯機で洗えるかどうかは、コース名だけでは判断できません。衣類の表示と注意書きに加え、お使いの洗濯機がその手洗い表示に対応しているかを確認することが大切です。
洗濯表示連載の第2回では、手洗いマークの服を洗う前の確認と、無理なくお手入れするための手順を整理します。
手洗いマークが示していること
手洗いの表示は、押し洗いなどの穏やかな手洗いによる処理を示します。2024年8月20日以降の表示には、液温40℃を上限とするものと、30℃を上限とするものがあります。「手洗いだから、どんなぬるま湯でもよい」と考えず、付いている記号の意味を確認しましょう。
表示が示す温度や洗い方は、お手入れの上限です。たとえば30℃までの表示なら、それより高い温度で洗うことは避けます。汚れを落としたいからといって、強くこすったり高温のお湯に替えたりする前に、衣類の注意書きを見直してください。消費者庁の洗濯表示一覧で、実物のタグと照らし合わせると分かりやすくなります。
洗濯機を使う前に確認する3つのこと
1.衣類のタグを最後まで読む
洗い方のマークだけでなく、素材表示と「中性洗剤使用」「洗濯ネット使用」などの付記用語も確認します。同じように見えるブラウスでも、素材や加工が違えば扱い方は変わります。購入時の注意書きが残っていれば、一緒に確認しましょう。
2.洗濯機の説明書で、対応する表示を探す
「手洗い」「おしゃれ着」「ドライ」といった名前だけで選ばず、説明書の「洗えるもの・洗えないもの」や対応する洗濯表示の欄を確認します。消費者庁も、手洗いコースなどが手洗い記号に対応しているか、説明書やメーカーの情報で確認するよう案内しています。消費者庁の取扱表示リーフレットも参考になります。
さらに、対応するコースがあっても、洗える素材・加工・容量には条件があります。たとえばパナソニックは「おうちクリーニング」の案内で、対象外となる素材や加工を示しています。これはそのメーカーの案内であり、他の洗濯機にもそのまま当てはまる一覧ではありません。メーカーの案内を参考にしながら、必ずご自宅の機種の説明書で確認してください。
3.洗剤・量・ネットの条件まで合わせる
洗濯機で洗えることが確認できたら、そのコースで指定されている洗剤、衣類の量、ネットの使い方を確認します。「少量だから標準コースでよい」「ネットに入れれば何でも洗える」という判断は避けましょう。条件が読み取れないときは、衣類や洗濯機のメーカーに確認するほうが確実です。

手で洗うときの基本的な流れ
次は、家庭で手洗いできることを確認した衣類の基本的な進め方です。個別の衣類・洗剤の指示がある場合は、そちらを優先してください。
- 準備する:清潔な洗いおけを用意し、表示の上限を超えない温度の水を入れます。色移りが心配なものは分けて扱います。
- 洗剤の説明を読む:素材に使えるかを確認し、製品に記載された使用量と使用方法に従います。水に溶かして使うものと、汚れに直接使うものを混同しないようにします。
- 衣類に合う方法で洗う:押し洗いなど、衣類メーカーが案内する方法で穏やかに洗います。力を入れてもみ続けたり、ねじったりしないよう気を付けましょう。
- すすぐ:衣類と洗剤の説明に従い、洗剤が残らないようにすすぎます。水を替えながら確認し、回数は一律に決めつけません。
- 水分を取り、形を整える:タグの注意書きに合う方法で水分を取り、指定された干し方へ進みます。
汚れが残る場合も、温度や力を上げればよいとは限りません。目立つシミや大切な衣類は、無理に処理を重ねる前にクリーニング店へ相談する方法もあります。
洗った後は脱水と干し方も確認
手洗いできることと、乾燥機を使えることは別の判断です。洗う前の段階で、乾燥の表示まで確認しておくと、その後の作業で迷いにくくなります。
「弱く絞る」と付記されている場合について、消費者庁は短時間の脱水やタオルで水分を取る方法を案内しています。ただし、具体的な脱水時間は衣類と機種の指示を確認しましょう。つり干し・平干し・日陰での乾燥なども、服に付いている表示に合わせて選びます。
よくある疑問
洗濯ネットに入れれば、手洗いの服を標準コースで洗えますか?
ネットを使うだけでは、コースの洗い方が手洗い表示に対応することにはなりません。先に衣類と洗濯機の条件を確認し、そのうえでネットが必要か判断しましょう。
丸の中にFやPがある服は、必ずクリーニング店に出すものですか?
ドライクリーニングの表示だけで、家庭で洗えるかどうかは決められません。家庭洗濯の表示を一緒に確認します。家庭洗濯が禁止されている場合は、水で手洗いすることも避けてください。
タグが読めないときはどうすればよいですか?
見た目や手触りから洗い方を決めず、購入店や衣類メーカーに品番を伝えて確認しましょう。確認できないまま、普段のコースで試すことはおすすめしません。
まとめ:迷ったら表示と説明書に戻ろう
手洗いマークの服をお手入れするときは、衣類のタグ、洗濯機の対応条件、洗剤の使用方法の3つをそろえて確認することが基本です。ひと手間かけて洗う前に確かめることで、「いつものやり方で大丈夫かな」という迷いを減らせます。
洗剤も、名前や香りだけでなく、使いたい素材と用途に合うものを選びましょう。お気に入りの服に合うお手入れを、少しずつ習慣にしていけるとよいですね。
参考情報・出典
情報確認日:2026年10月30日。衣類・洗濯機・洗剤の最新の表示と取扱説明書を優先してください。